アイドリングの解散に考えたこと

アイドリングが解散をいうニュースが入ってきました。

べり同様、大ブレークはしませんでしたが、長い間活動をしてきたアイドルグループがまたひとつ無くなってしまうわけです。

モーニング娘。が、大ブレークした後に沢山のガールズアイドルユニットができました。

しかし大ブレーク中の娘。の前にはことごとく蹴散らされて消えていきました。

そしてAKB48がデビューしました。

最初は、娘。の二番煎じみたいで、程なく消えてしまうと思われていましたが、大胆な販促方法で、CDを爆発的に売るという快挙を成し遂げます。

この、CDを曲の良し悪しで売るのではなく、握手券の付属物として売る方法は、業界関係者に大いなる希望をもたらせるものでした。

つまり、CDを一般人に売って利益を得るのではなく、同じ人に複数売りつけて利益を得るほうが、安定して儲かる。。という事に気がついたのです。

今までの薄利多売方式から多利少売になるわけです。

そうなれば、CDが一般人にほとんど売れなくとも維持費くらいはもうけることが出来る、、、その上当たれば大儲けできる、、となります。


そういうことなら、リスクが減りますので、沢山のアイドルグループが雨後のタケノコのごとく発生し、アイドル戦国時代と呼ばれるようになりました。

そして、本家の娘。はその波に飲まれるように低迷をしていくわけです。

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時は流れ、娘。が再ブレークといわれるようになっていますが、初期のメンバーは誰もいません。

名前は同じですが、まったくコンセプトも違う別のアイドルグループと考えて良いでしょう。

AKB48に代表される握手券で利益を出す※1という方向には進まずに、ハロプロは、ライブで利益を出す、そのためには歌もダンスもスキルを上げる※2、、と言う方向に進みました。

結局この方向性が、いまのネット環境にマッチして娘。を代表とするハロプロの再ブレークに繋がったと思います。


その娘。の再ブレークにあわせるようにアイドリングの解散です。たぶん低迷している他のアイドルグループも次々と解散や休業になると思います。

これでひとつの時代が済んだように思えます。



※1 いい悪いではなく利益を出さなければそもそもメンバーや社員の給料が出せず解散になります。

※2 これが出来たのも初期の娘。の大ブレークと言う財産があったからだと思います。

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