(9)ハロフロスキー場 後編

Berryz戦記 エピソード(9) 羽呂風呂スキー場 後編

羽呂風呂スキー場 前編のあらすじ
ハロフロスキー場に、遊びに来たももこちゃんと熊井ちゃんです。ゆっくりスキーを楽しんでいた所なんですが、佐紀ちゃんから突然、連絡が入り、スキー場に爆弾がしかけられていて、爆発寸前だと知らされました。誰も応援にこれない中、二人だけで爆弾の処理をすることになってしまいました、、、

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ル’‐’リ   どうやって爆弾をさがそうか、、雪に埋まっていたらわかんないよね〜。時間も無いし、こまったにゃん。

川*^∇^)||  やっぱ、このあたりにいる、妖精*1を呼び出して聞くのが一番早いと思うな、ももの得意分野だし、任せるね。

ル’‐’リ   任せるね、って、、適当に呼び出したら何が出てくるかわかんないよ。キモヲタの精霊が出てきたらどうするのようぅ

川*^∇^)||  え、ヲタの精霊っているの、、そんなのよびだしちゃあ、絶対にだめだからね。

ル’‐’リ   だって、適当に呼び出したら出てくるまで何が出るかわかんないよぅ。変なのが、出てきても知らないからね、、

川*^∇^)||  わかった!変なのが出たらうちの竜神*2が、追い払ってあげるから、どんどん呼び出して、ももの後始末は、いつもどおりうちに任しといて!

ル’‐’リ   くまいちょ〜!いつもどおりって、もも迷惑かけたことなんかないじゃん!

川*^∇^)||  あ、そうだっけ、まあいいや、とにかく呼び出してみようよ、、変なのがでてもあとしまつは、うちの竜神に任しとけば大丈夫よ!(えっへん)。

熊井ちゃんは、ものすごいドヤ顔で、そっくりかえっています。かたやももこちゃんは、ちょっと凹み気味です。


ル’‐’リ   くまいちょ〜、、じゃあ呼び寄せてみるから、もし変なのが出たらたのむね、、

川*^∇^)||  うちにまかしといて、大船に乗ったつもりでいいよ。。

ル’‐’リ   じゃあ呼び出すね、、

そういうとももこちゃんは、両手を胸の前で組んで、なにやら呪文を唱えだしました。


ル’‐’リ   ももちが、いちばんかわいい、ももちがいちばんかわいい、、

するとどうでしょう、ももこちゃんのすぐ前にもやもやした陽炎なような物が表れるではありませんか、、、

陽炎の色はみどり色をしています。。


川*^∇^)||  あ!緑色だ、、きっと抹茶の精だよ、、抹茶の精。

熊井ちゃんの、ぼけにかまっている暇はありません。ももこちゃんは真剣です。


ル’‐’リ   出てきてにゃん!!

ももこちゃんがネコのポーズをしてお願いすると、目の前に抹茶の精でななく、みどりの甲羅をまとった、そう!カッパさんが現れました。

なんか着ぐるみみたいな感じですが、カッパに間違いはないようです。


着ぐるみのカッパの精?は、とことこと桃子ちゃんの前までやって来ました。。

州´・ v ・)  きゅうり頂戴!

ル’‐’リ   え!きゅうり?そんなの持ってないよ。。それよりカッパちゃん、聞きたいことがあるんだけど、、、

州´・ v ・)  何?

ル’‐’リ   え〜と、これくらいの大きさで、黒い箱で、そんで持って、、あれこれそれで、、中身は爆弾なんだけど、知らない?

州´・ v ・)  それ、知ってるよ。へんなひとが来て、埋めて行ったよ。きゅうりくれたら教えてあげる。。

ル’‐’リ   きゅうり、持ってないなあ、ビーフジャーキーじゃあだめ?

ももこちゃんは、食いかけのビーフジャーキーを差し出しましたが、そんなモノは、ももヲタ以外は喜びません。


州´・ v ・)  きゅうりでなきゃ、やだ、、絶対やだ、やだやだやだ。

案の定、拒絶されました。


ル’‐’リ   困ったなぁ、、誰かきゅうり持ってないかなぁ、、

スキー場にきゅうりを持ってくる人などいるわけはありません。万事窮すかと思われたのですが、、



川*^∇^)||  あ!そうだ抹茶せんべいじゃだめかな、、

熊井ちゃんはポケットに残っていた、かじりかけの抹茶せんべいを取り出してカッパちゃんに差し出しました。

おいらなら、熊井ちゃんが、かじりかけの抹茶せんべいをくれるなら、なんでも言う事を聞きますよ、でもクマヲタでもないカッパには、とうてい無理と思われたのですが、、


州´・ v ・)  ありがと〜、、抹茶せんべい大好き〜!!

なんと、このカッパどうやらクマヲタらしいです。カッパがクマヲタなんて奇跡です。


川*^∇^)||  うちも大好き〜、抹茶アイスも大好きだよ。

州´・ v ・)  わたしも、抹茶アイス大好き〜〜!



クマヲタではなく単に抹茶好きだけのようでした。。。



川*^∇^)||  趣味あうね〜、そうそう、家のそばにおいしいお店があってね、うち、冬でもそのお店に抹茶アイス買いに行くんだぁ、、

州´・ v ・)  行きたい、行きたい、カッパも行きたい!今度連れってって〜

川*^∇^)||  いいよ。今度一緒に食べに行こうか、いつがいいかな〜

くまいちゃんが、どんどん断線して行きます。もう爆弾のことはどうでも良くなったようです。


ル’‐’リ   くまいちょ〜!!!爆弾の事を聞いてよ〜

川*^∇^)||  あ!そうだった、ごめんごめん。すっかり忘れていたよ。

川*^∇^)||  ねえカッパさん、さっき言っていた、爆弾の場所って教えてくれる?

州´・ v ・)  えっとね、ゲレンデの真ん中辺の、雪の中に埋めてあるよ。ちょうどあの辺、、、、

カッパちゃんは、ゲレンデの中央あたりを指差しています

沢山のスキーヤーの姿も見えます。爆発したらたいへんな事になりそうです。



川*^∇^)||  うん、わかったよ。あのあたりの雪を全部ぶっ飛ばせば、いいんだよね。

ル’‐’リ   ぶっ飛ばしたらだめだよ。雪をどけないと、お客さんが怪我しちゃうよ、、

川*^∇^)||  わかった。雪を全部どけちゃうね。


そういうと、熊井ちゃんは、ゲレンデの中央をにらみつけながら、手を合わせて拝むようなポーズをとり、呪文を唱え始めました。


川*^∇^)||  私は176センチ、誰がなんと言おうと176センチ、鴨居に頭をぶつけても176センチ、、、、



熊井ちゃんが変な呪文を唱えはじめると、長い髪がまるでわかめのようにゆらゆらと広がりだしています。


川*^∇^)||  えんじょ〜い!!

熊井ちゃんの奇声と同時にゲレンデの雪が、ものすごい勢いで竜巻のように舞い上がっていきました。

しばらく竜巻が続き、ゲレンデ中の雪を吸い上げて、真っ白な巨大竜神が出現しました。

竜神に吸い上げられて、ゲレンデの雪はほとんどありません、地肌がむき出しで見えています。ゲレンデには取り残された人たちが、何が起きたかわからずおろおろしています。



川*^∇^)||  見つけたあ!、あそこにある黒い箱が、爆弾だ!

マサイ顔負けの熊井ちゃんの視力は、10.0です。遠くはなれた爆弾をきちんと見つけました。


ル’‐’リ   くまいちょ〜!爆弾をどっかに捨ててきてよ、もう時間もあまりないよ。。

川*^∇^)||  うん、山奥にもっていくよ。

竜神は、地上にある爆弾を咥えると、はるか山奥に向かって飛び去りました。


川*^∇^)||  このまま、竜神に咥えさせておくよ、地上に降ろしたらあぶなけど空中なら爆発してもうちの竜神は雪でできてるからへっちゃだし、、

ル’‐’リ   それがいいいよ。もうそろそろ爆発の時間だし、このままが一番だよね。

ももこちゃんとくまいちゃんが見守る中、しばらくすると、はるか遠方で爆弾が破裂した音が響いてきました。


ル’‐’リ   やったぁ〜、これで一見落着、任務だいせいこうよぅ

川*^∇^)||  やったね、うちやれば出来る子じゃん。いつも出来ない子あつかいされてたけど、おおいばりで帰れるよね

ル’‐’リ   そうだよ、すぐ報告に帰ろうよ。

州´・ v ・)  わたしもつれって、東京の抹茶アイスが食べたい〜!。

横にいたカッパがとつぜん無理なお願いをしましたが、そんな願いを聞いてあげることはできません。


川*^∇^)||  いいよ。みんなに紹介してあげる。

州´・ v ・)  わ〜い!やった、やった。

ル’‐’リ   じゃあ、私の呪文で見えなくするから付いてきてね

州´・ v ・)  はーい、、

あれま、常識には全く縁がないメンバーです。何の躊躇もなく連れ帰るようですね。

と言うわけで、カッパを引き連れて、ももこちゃんと熊井ちゃんは東京に戻りました。




ただ、熊井ちゃんが雪を全部山奥に捨ててしまったので、ゲレンデは夏の禿山状態です。羽呂風呂スキー場は、大混乱のうちに倒産したそうです。



Berryz戦記(9)ハロフロスキー場 後編 おわり

Berryz工房のお馬鹿な冒険小説『ベリーズ戦記』

今回の出演者  Berryz工房より、嗣永桃子熊井友理奈℃-uteより鈴木愛理

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*1:ももこちゃんの超能力

*2:熊井ちゃんの超能力